誰もなりたいひとがいなくなったらその職業はなくなる

「士業の仕事はなくなる」「国家資格はいらなくなる」
最近、雑誌などでも目にするこのフレーズ。

その答えはたいていが「AIの発展とともになくなる」「ベンチャー企業が新しいサービスを開発する」など。
「うんうん、確かにそうかもね」と思いつつ、どこか違和感を感じていました。

その違和感の正体がなんとなく判明しました。
おそらく、国家資格が将来なくなるとしたらAIとかうんぬんじゃなく「誰もなりたいひとがいなくなったときだな」と。

人気職業ランキング

現在のなりたい職業ランキングはこちら。

人気職業ランキング(2016年9月)【13歳のハローワーク 公式サイト】
⇒ http://www.13hw.com/jobapps/ranking.html

このランキングに掲載されている職業はきっとすぐにはなくならないでしょう。
だって、なりたいって思うひとがたくさんいるのですから。

士業では弁護士と税理士がかろうじてランクイン。
司法書士はランク外のようです。
ちなみにランクインしている「司書」は司法書士の略称じゃないですよ。

司法書士… 身近じゃないし、地味ですもんね。

なりたいと思ってもらえる存在になっているか

「この職業になりたい!」と思ったとき、まずは情報収集をするでしょう。
今だとググって検索することもできるし、フェイスブックやツイッターを見ることもできる。
要するに現役で活躍しているひとの情報を見ると思うのです。

ググった結果が…

「この仕事、超つまんねー」
「どうせこの資格いつかなくなるし」
「売り上げが少ないので今日のランチはこれでしのぎます…」
「腹立つ、頭に来る、使えない、辞めたい、アホらしい」

こんな“ネガティブワードのオンパレード”だったらどうでしょう。
なりたいと思っていた気持ちはどこへやら。
きっと他の道にシフトするでしょう。

その結果、なりたいひとがどんどん目減りしていき、行き着く先は…

そう考えると、いくら自由に書いていいと言われるSNS・ブログも長い目で見ると考えもの。
「どう見られているか」「どう見られたいか」は直接自分の将来に影響する以上、気を遣う必要はあるのじゃないでしょうか。

さいごに

正直に言いますと、私がもし、司法書士を目指す前に業界の現実を知っていたら目指していませんでした。
金融機関との付き合い方。不動産業者との付き合い方。
実務の地味さ。ハイリスクな仕事とローリターンな報酬。
私の中では理想と現実の間に相当のギャップがありました。

「はたして、業界の現実を知ってもなおなりたいと思うひとはいるのだろうか」と。
そんなことを考えていたら、あるとき急にモチベーションが落ちた時期がありました。

「これって俺じゃなくてもいいじゃん…」

しかし、現在は司法書士という職業に誇りを持って取り組んでいます。
「司法書士としてどうやってオンリーワンのサービスを提供できるか」
それを追求することが現在のモチベーションになっています。
また、それが司法書士という資格の可能性を拡げることにも繋がると確信しています。

だから、司法書士という資格はなくなってもらっちゃ困る。
自分でこんなことを言うのはおこがましいのですが「リョウキジを読んで司法書士を目指しました」というひとが現れたら本当に本望。
現役の司法書士として情報発信をやり続けたいなと思うのです。

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