承認欲求を満たすために価格を下げていないか

私は移動中などにオーディオセミナーを聞くことが多いのですが、著名なコンサルタントの方が「承認欲求を満たすためにビジネスをはじめるひとが多い」と言及されていました。
聞いていて「ああ、確かに」と思うとともに「あれ、もしかして自分も?」と自分のビジネスを見つめ直すいいきっかけになりました。

承認欲求。

『嫌われる勇気』のベストセラーをきっかけにアドラー心理学がだいぶ浸透してきました。
私も『嫌われる勇気』を読むまではアドラー心理学についてはまったく知らなかったのですが、本当に目からウロコでした。

この承認欲求をどうコントロールするかがそのままビジネスに影響すると言っても過言ではありません。

「ありがとう」と言われたい

「ありがとう」

この言葉をもらって嬉しくないひとはいません。
「また頑張ろう!」と素直に思える素晴らしい言葉です。

しかし、これがやみつきになってくると危ない。
「ありがとう」と言われたいから仕事をするようになり、お客様に認められたいから仕事をするようになる。

それが悪いとは言いませんが、「嫌われたくない」という感情が働くようになります。
だから、いつもお世話になっているお客様から「いつも頼んでるんだから安くして!」と言われたら断れない。
断ったら嫌われる…。そして、言われるがままに安くする。

行き着く先はお客様から“安いから”感謝されるようになる。
はたしてこれでいいのでしょうか。

承認欲求を満たすためにビジネスをはじめる

定価よりも安く仕事をしてしまうと当然苦しくなります。キャパオーバーにもなります。
それで値上げせざるを得なくなる。
そして、その旨伝えると「今まで(安いから)頼んでやってたのに値上げしやがって!」となります。

それでまた、承認欲求が満たされなくなるので新しいビジネスをはじめる…。
これでは誰も得をしません。

本来、ビジネスは自己満足の道具ではないはず。
承認欲求を満たすために消費者やクライアントが存在しているわけではないのです。

「承認欲求」と「顧客の利益」は当たり前ですが、切り離して考えないといけません。
ベクトルはあくまで自分に向いていてはいけないのです。

さいごに

コーチングやカウンセリング、コンサルティング。
びっくりするほど安い金額で提供しているひとをお見受けします。
どう考えても利益が出る金額ではないし、バックエンドに何かあるわけでもない。

そういった方はもしかしたら「承認欲求を満たすため」にビジネスをしているんじゃないかと思ってしまいます。
クライアントはあなたの承認欲求を満たすために存在しているわけではありません。
※もちろん、そういう意味ではなく、志や目的があって“あえて”低額にしているひともたくさんいらっしゃいます

自分の承認欲求を満たすための無意味な値下げや無料化は必ず後々に遺恨を残します。
自信を持って、いただきたい価格を提示し、その価値を提供することで得られる信用や信頼の方がよほど承認欲求が満たされます。

自分のサービスや商品、自信を持って提供してください。

【参考図書】

毎週木曜日朝8時メールマガジン『週刊リョウキジ』配信中!

類似の記事:

人気の記事:

はてなブックマーク - 承認欲求を満たすために価格を下げていないか
Pocket