同業者を“競合”と意識すると苦しくなる

同業者の存在。
同じサービス、同じ商品を提供するでしょうから同業者はいわば“ライバル”です。

同業者を出し抜かないと生きていくことはできません。
「国家資格を取れば安泰」と言われたのも今は昔。
弁護士だろうと廃業するひとが後を絶たないというのが現実です。

しかし、「同業者=競合」
はたして、それで良いのでしょうか。

同業者を“敵”とみなすと、実は事務所経営が不安定になります。

何をウリにするかで同業者への見方は変わる

例えば「安さ」がウリの事務所。
この地域で一番安い事務所です。
「とりあえずあの事務所は何より安いから頼んでるよ」とお客様の声。

そんなとき、新たに「他の事務所より一円でも高かったら教えてください、必ず安くします」のフレコミでニューカマー事務所が出現。
これで安さがウリの事務所は壊滅ですね。
安さしかウリのない事務所は撤退を余儀なくされます。

価格で勝負するとこれは必ず起こります。
これでは同業者間の価格戦争しか起こりません。

また、価格だけで選ぶお客様とは残念ですがトラブルになることが多い。
ですから、同業者と戦い、お客様と戦い、最後は自分との戦いに敗れ、廃業という道を歩むことになります。

相手を敵とみなすと、戦いになりますから、勝者と敗者に別れることに。
これでは業界全体の発展は望めません。

「安さ」だけの話ではありません。
事務所の「規模」をウリにすれば、大手事務所が来たら負けますし、「年商」をウリにしても同じことです。

数値化できるものをウリにすると、可視化できるから競合も参入が楽なんですね。
「あの事務所はあれがウリなのか、じゃあうちが行ったらごっそり取れるね」と考えるのは経営者の感覚を持った士業なら当然の発想になります。

ウリにするのは、他者には簡単にはマネされないものがベスト。
同業者が何人、何十人と同じエリアに参入してきてもビクともしない事務所経営を可能にします。
またエリアに依存せずに事務所経営を発展させていくことができます。

自分のウリを探す方法は簡単です。

それは「お客様に聞く」こと。
「なぜ、私に依頼してくださるのですか?」と聞いてみましょう。
それがあなたのウリです。

ただし、「安いから」「近いから」と言われたら要注意ですね。

さいごに

とはいえ私も開業した時は同業者を“競合”だと思っていました。

【過去記事】
『私が5年前に司法書士事務所を千葉県浦安市で開業した“たったひとつ”の理由』
⇒ http://ryoki-blog.net/2015/01/entry4161.html

でも開業時は自分のウリがなかったから仕方がなかったんです。
それで私のウリは一体何なのか。
聞いた結果がこちらです。

【専門家の声】
⇒ http://ryoki-blog.net/voices2.html

自分がなぜ選ばれているのか、よくわかります。
「聞いちゃう」というのは単純なことですがやらないひとが多い。
私も最初は不安でしたが、みなさん快く回答していただきました。感謝です。

同業者ですが競合と考えると不毛な戦いに巻き込まれます。
しかし、自分の仕事の性質を考えてみてください。

もし、自分がその仕事をできなくなってしまったら。
代わりにできるひとはどんなひとでしょうか。

同じ資格、同じ能力を持ったひと。
親族や友人にいらっしゃるでしょうか。

いない方がほとんどだと思います。
そうなったとき、穴を埋められるのは同業者しかいないと思うのです。

国家資格になるとなおさら。
どんなに能力があっても資格がなかったらできません。

そうすると、同業者とは一体自分にとってどういう存在なのか。
答えは自ずとわかると思います。

毎週木曜日朝8時メールマガジン『週刊リョウキジ』配信中!

類似の記事:

人気の記事:

はてなブックマーク - 同業者を“競合”と意識すると苦しくなる
Pocket