「お金を落とす」「仕事を振る」など、はたしてその言葉は適切なのか

「震災で大変そうだから被災地にお金を落としてきたよ」
「◯◯さんにいつも仕事を振ってるよ」

私はこれらの表現に違和感を覚えます。

“上から目線”の言葉たち

「お金を落とす」

行っていることはすばらしいことだと思います。
募金も大事なことですが、直接お金を使ってくれることに越したことはないでしょう。

しかし、「お金を落とす」という表現。
これにはどこか違和感を覚えます。

「お金を使う」とか「買い物をする」とか。ふだんは一般的な表現を使用しているはず。
でも、なぜかこういったときだけ「お金を落とす」という表現を使うひとがいる。

正しい使い方なのかもしれないが、「落とす」というのが正に“上から”の表現なのです。
誰かが“下から”手を差し伸べて「ください」と言っているところに上から「落とす」。

そんな気がしてなりません。
「お金を落とす」という表現をするひとは、どこか偉そうにしていることが多い気がします。

もうひとつが「仕事を振る」

こちらはさらに使っているひとが多い印象。
言われても気にしないひとも多いかもしれません。

しかし、自分にできないことを“お願いして”誰かにやってもらうのだとしたら、「振る」という表現になるのだろうか。
「振る」方はそれでいいかもしれないが、はたして「振られた」方はそれでいいのだろうか。

私は、この「振る」「振られる」という表現からプラスの印象を感じることができません。
それでもなぜ使うひとが多いのか。

これも、仕事を発注するほうが上、受注するほうが下、という関係性が読み取れます。
些細なことかもしれませんが、マイナスの印象を与えないほうが得策です。

さいごに

この二つの表現に共通するのは“上から目線”の表現ということ。
無意識に使ってしまう表現だからこそ、気をつけたい表現だと思います。

だって、そのひとの仕事や取引先に対する「スタンス」が読み取れるわけですから。
私は通常の会話の中からそういった言葉遣いのひとつひとつを拾って判断することも多いです。

逆にそう思われないように言葉遣いにはかなり気を遣っています。

例えば、女性が男性のことを「オトコ」と呼ぶのを気にするひとはあまりいないと思いますが、男性が女性を「オンナ」と呼ぶのはいい気がしないひとが多いのじゃないでしょうか。

言葉遣いひとつですが、そのひとの印象というのはそういったものの積み重ねでできていくのだと思います。
仮に思っていたとしても「ポロッ」と口から出てしまわないよう気をつけたいものです。

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