理由のない値下げは自らの身を滅ぼす

「安物買いの銭失い」の経験は誰にもありますよね。
「安かろう、悪かろう」という言葉が示すとおり、相場よりも著しく低額なものには“品質悪し”のイメージがつきまといます。

では、なぜ安いものは“ダメ”なのでしょうか。

薄利多売

必要以上に安く売る決断をすると薄利多売にならざるを得ません。
機械がすべてやってくれるサービスなら薄利でも利益が出るのでいいのかもしれませんが、もし人間がやるサービスとなると長時間労働・過重労働を引き起こします。
人為的ミスというものは100%防ぐことはできません。

ユニクロのようにマーケットを取るための“勝機がある安売り”ならいいのですが、“全然売れないから他社より安く”になってしまうとそれだけで自社の首を締めることに。
これでは働いている社員も疲弊するのみです。

結果「安かろう、悪かろう、皆過労」ということになってしまいます。

また安く売らざるを得ないということは人件費などコストも抑える必要があります。
こうなると負の連鎖です。
人間が行うビジネスに薄利多売は禁物です。

士業のサービスも例外ではない

我々士業の世界にも価格競争の波は押し寄せています。
資格があればやってこれたのが以前の時代。
マーケティングや営業の勉強などしていない士業がほとんどなのでどんどん淘汰されていきます。
この流れは今後も続くでしょう。

そうすると、価格競争が起きるのですが、何も考えずに価格を下げてしまうひとが多い。
どの商売でもそうですが、品質を維持したまま価格を下げるのは自殺行為です。
そして、業界全体の相場を下げてしまうことにもなるので絶対にやっちゃいけないことなのです。

「士業も食えなくなった」と言われて久しいですが、食えなくなった理由がまさか自分たちにあるとも知らずに。

士業は特に労働集約型のビジネスです。
薄利多売ではとうてい事務所経営を維持できません。
価格を下げて、受注できなくて、やっていけなくて業界を去っていくひとも数知れず。
相場だけ下げて去っていくなんてひどいですよ、ハッキリ言って。

今後はとにかく適正価格が求められます。
クライアントだってあまりにも低額なサービスには疑問を抱きます。
国家資格者たる専門家だからといって、無条件に信用してもらえる時代は終わったといって過言ではないでしょう。

「安かろう、悪かろう」は士業の世界にもいえます。

さいごに

薄利多売にいいことはありません。
「安かろう、悪かろう」と言われるのがオチです。
また、過労によって心も身体も傷つく可能性が大。
そして、相場よりも著しく低額でやっていると批判も免れません。
まったくいいことがない。
だからこそ、ちゃんと適正な価格で売れるような品質を自信を持って提供したいものです。

毎週木曜日朝8時メールマガジン『週刊リョウキジ』配信中!

類似の記事:

人気の記事:

はてなブックマーク - 理由のない値下げは自らの身を滅ぼす
Pocket