何かをはじめるのに立派な理由なんてなくてもいい

私は司法書士です。
平成18年に司法書士試験に合格し、平成20年に司法書士登録。
平成22年に独立開業しました。
現在6年目に突入し、おかげさまで忙しくも楽しく働いています。

そんな私ですが、なぜ司法書士になったのかといいますと…。

「司法書士事務所に就職したから」なんです。

司法書士を目指していたわけじゃない

私は大学卒業後、新卒で司法書士事務所に就職しました。
これが私と司法書士の出会いです。

実は私、就職するまで「司法書士」という資格を知りませんでした。
それまでバイトもしたこともない、何も知らない世間知らずな人間でした。

就職するきっかけはひょんなことから。

前職の所長のお父さんが当時、私の地元(栗原市栗駒)に隠居していました。
田舎はとにかく世間が狭い。
たまたまなのですが、所長のお父さんが何かのきっかけで私の母の友人にこう伝えたそうなのです。

「うちの息子が千葉県で司法書士事務所をやってるんだけど、誰か入れたいと言っている。知り合いに誰かいませんか?」

そこで白羽の矢が立ったのが私。
大学をギリギリ卒業できたはいいものの、就職活動もせず実家にすでに帰っていた私は…
「司法書士がなんだか知らないけどとりあえず話を聞いてみる」と伝え、千葉県まで面接に行くことになりました。

茶髪のまま行くわ、ひどい履歴書持参するわで今考えるとどうしようもないアホでしたが、お世話になることに。
※私が履歴書を書いたのはこれまでの人生でこのときのたった一度だけ

このときのことをだいぶ後にですが所長に「あのとき、なんで私を入れたんですか?」と聞いて返ってきた応えが…
「中途半端に法律をかじっている人間が一番教えるのが難しいんだよね。」
「佐藤くん法学部じゃないから法律まだ何も知らなかったでしょ? だから教えやすいんじゃないかなあと思って。」

なるほどなあ…。法学部じゃなくてよかった笑
※ちなみに所長は工学部(建築)です。

というわけでここから私の司法書士人生がスタートします。

立派な理由がはじめから必要なんてことはない

「なぜ司法書士になったのか。」
この質問を受けることは実はかなり多いです。

正直に言いますと、以前はカッコつけた理由を言っていたときがありました。

「困ったひとの役に立ちたかった」とか
「法律でひとを救いたかった」とか。

でも残念ながら、司法書士事務所に就職したときにそんなことは全然考えていませんでした。
自分の進路もままならないひきこもりだった状態で、他人や社会の心配なんかしてる余裕も、考えが及ぶこともなかったからです。

ある時から、過去の自分がどう思っていたかなんて実はどうでもいいんじゃないか、と思うようになりました。
重要なのは現在の自分、未来の自分だろうと。

だから今は「なぜ司法書士になったのか。」と聞かれたら「司法書士事務所に就職したからです笑!」と答えています。
相手も別に崇高な話を私から聞きたいわけじゃないでしょうから。

しかし、必ず次の言葉を付け加えます。
「でも司法書士になってよかったですよ。はじめは何もわからずにやっていましたが、一生懸命やっているうちに自分のやりたいことや方向性が見つかりましたからね。理由なんて後付けで何とでもなりますよ笑」と。

なろうと思ったきっかけや理由がちゃんとあったひとは本当にすばらしいと思います。
でも国家資格者の場合、そういう“ちゃんとした”理由がないひとが実は結構多い。

手に職をつけたいから。
自信をつけたいから。
資格マニア。

でもはじめのきっかけは何でもいいと思います。
だって、なってみないとわからないですから。

なってみて、一生懸命やってみて、その結果見つかったならそれは幸せなことだと思います。
私がそうですからね。

逆にいえば「何かをはじめるのに立派な理由なんてなくてもいい」ということです。
まずははじめることが大事。
はじめてみれば、きっと何かが見つかると思います。

最後にひとこと

行政書士事務所に就職していたら行政書士に。税理士事務所に就職していたら税理士になってたんだろうな。

類似の記事:

人気の記事:

はてなブックマーク - 何かをはじめるのに立派な理由なんてなくてもいい
Pocket