なぜ、司法書士試験の受験者数が激減しているのか

法務省より平成27年度の司法書士試験受験者数が発表されました。
今年の受験者数は21,754人です。
めちゃめちゃ減っています。
どれくらい減っているかというと…

(データ:法務省HP)
平成22年度 33,166人
平成23年度 31,228人
平成24年度 29,379人
平成25年度 27,400人
平成26年度 24,538人
平成27年度 21,754人

一目瞭然です。減り過ぎじゃないでしょうか。

減っているのは司法書士だけじゃない

実は減っているのは司法書士だけじゃありません。
行政書士もです。

(データ:行政書士試験研究センター)
平成22年度 70,586人
平成23年度 66,297人
平成24年度 59,948人
平成25年度 55,436人
平成26年度 48,869人

こちらも恐ろしい減り方をしています。

実は調べてみたら他の国家資格試験。
すべて受験者数が激減しています。

なぜ受験者数が激減しているのか

それは「理想と現実のギャップが埋まったから」ではないかと考えます。
これまで資格業界というのはどこか“花型的な存在”でした。

資格予備校には甘美なキャッチコピーがたくさん。
「あなたも◯◯士で年収◯◯◯◯万円目指しませんか?」
そんな言葉を信じ、資格取得に夢をはせる…。

しかし、やっと受かったはいいものの年収◯◯◯◯万円なんて夢のまた夢。
資格予備校に踊らされていたと気付いた時にはもう遅い。
「資格なんか取っても儲かんないじゃんか!」

資格取っただけで儲かるならみんな取ります。
そんなうまい話。あるわけない。

…ということに、これから資格を取ろうと思うひとが、受験する前に気付いただけじゃないでしょうか。

ではなぜ受験する前に気付くことができたのか

その答えはひとつ。
インターネットの発達によりブログやホームページ、SNSで情報発信をする士業が増えたからです。

インターネットが発達する前、といってもここ10年ほどですが…
士業で情報発信をするひとは皆無でした。
つまり、周りから見るとふだん何をしているかわからない存在だったのです。

しかし、最近は情報発信をしない士業の方がめずらしいくらい。
何も発信しなくなると「廃業した」と勘違いされるほどです笑
それくらいある種身近な存在になった。
検索すればいくらでも“士業の日常”がわかるようになりました。

そうすると、今までは資格予備校のパンフレットでしか判断できなかった“士業の実際”が、よくわかるようになったのです。
つまり、夢を見る前にその現実がわかるようになった。

となれば、自分にとってその資格を取ることの“向き不向き”が受験する前に判断できます。
これが、ここ数年で国家資格の受験者数が激減している理由なんじゃないかと私は考えます。

ライバルが減ったと喜んではいけない

「受験者数が減る=ライバルが減る」
と喜ぶひともいるでしょうが実際は逆です。

安易な気持ちで受験しようとしていたひとがごっそり減っただけです。
結果的には本気のひとが残ったということ。
むしろ、気を引き締めないといけません。

もうすぐ年に一度の司法書士試験。
直前期で大変だと思いますが、自分の人生を左右する試験です。
最後まで諦めずに頑張ってください。応援してます。

類似の記事:

人気の記事:

はてなブックマーク - なぜ、司法書士試験の受験者数が激減しているのか
Pocket