司法書士が主人公のドラマ「びったれ!!!」がはじまりました。

司法書士が主人公のドラマがはじまりました。

「びったれ!!!」
⇒ http://www.tvk-yokohama.com/bittare/index.html

原作は、行政書士が主役のドラマで以前流行った「カバチタレ」でおなじみの田島隆さん。
つまり「カバチタレ」の司法書士版です。

「カバチタレ」を見て「行政書士になりたい!」と思った方が増えたように
「びったれ!!!」を見て「司法書士になりたい!」と思うひとが増えるかどうかはわかりませんが…。

司法書士の職業が注目される意味ではとても喜ばしいことです。
早速先週から録画して見ています。

私も司法書士という職業に誇りを感じて日々生きております。
司法書士が主役のドラマなんて今後二度とないと思うので、ドラマ連載中は「現場で働く現役司法書士として」解説を加えてみたいと思います。
※地域によって放送日が違うようなのでストーリーには触れません

第一話の案件は認定司法書士じゃないと受任できない

認定司法書士とは何か。普通の司法書士とは何が違うのか。
法務省のホームページにこのように記載があります。

【司法書士の簡裁訴訟代理等関係業務の認定】
法務大臣の認定を受けた司法書士は,簡易裁判所において取り扱うことができる民事事件(訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない請求事件)等について,代理業務を行うことができます(簡裁訴訟代理等関係業務)。
簡裁訴訟代理等関係業務とは,簡易裁判所における(1)民事訴訟手続,(2)訴え提起前の和解(即決和解)手続,(3)支払督促手続,(4)証拠保全手続,(5)民事保全手続,(6)民事調停手続,(7)少額訴訟債権執行手続及び(8)裁判外の和解の各手続について代理する業務,(9)仲裁手続及び(10)筆界特定手続について代理をする業務等をいいます。
簡裁訴訟代理等関係業務は,業務を行うのに必要な能力を有すると法務大臣が認定した司法書士に限り,行うことができるとされています。※法務省ホームページより引用

わかりづらいですね(笑)

司法書士の試験とは別に、簡易裁判所管轄の案件を業務として行いたい司法書士は「認定試験」という試験に合格しないとダメだよってことですね。
それでその試験に合格したら晴れて「認定司法書士」になるわけです。

第一話の案件は「少額訴訟」でした。(少額訴訟=60万円以下の金銭の支払いを求める訴え)
少額訴訟を代理人として受任する場合、認定司法書士じゃないと受任できません。
司法書士なら誰でも受任できるわけではありませんので、これから依頼しようと考えている方は注意してくださいね。

ちなみに私も認定司法書士です。
受任できる業務範囲が広い方が何かといいだろうと思って取得しましたが…。
今日現在一度も使用しておりません。

どういう司法書士になりたいか当時明確なビジョンはありませんでした。
今は正直取る必要はなかったなあと思っています。

司法書士試験合格後、研修の流れでそのまま認定司法書士を目指される方が新人さんの場合ほとんどかと思います。
「自分は裁判業務をやらないから取る必要はない」と思う方は無理して取らなくてかまいません。
同期のみんなが取るからと焦る必要もありません。
迷っている方はどういう司法書士になりたいかをじっくり考えて結論を出しましょう。

「エ」と「ヱ」は違う

主人公の司法書士が補助者の女性に怒られる場面。

「スミヱのヱが違います。」
「エじゃなくてヱです。」というやり取り。

これはもう司法書士なら誰でも注意するところです。
司法書士には、お客様から印鑑証明書や住民票をお預かりして“正しく”登記する義務があります。

間違えてしまった登記は原則履歴が一生残ります。
登記簿を公開している以上、「なかったこと」にはできないのです。
変更や更正の履歴を残すことで内容の正確性を担保しているわけです。

我々司法書士が書類を作成する前に印鑑証明書や住民票をしつこく要求するのにはわけがあるのです。
間違った登記を残さないというお客様のためでもあります。
ご理解くださいね(笑)

「エとヱ」を間違う司法書士はおそらくあまりいないと思います。
これを間違うひとは細かいレベルで手続きを求められる実務家司法書士には向いていないかもしれません。

他にもこのような例はたくさんあります。

「わたなべ」⇒渡辺 渡邊 渡邉
「めぐみ」⇒恵 惠
「やまざき」⇒山崎 山﨑(機種依存文字)
「ひろ」⇒広 廣
「さいとう」⇒斉藤 斎藤 齊藤 齋藤
「たか」⇒高 髙(機種依存文字)

これでもごくごく一部です。トラップはたくさんあります(笑)

お客様も署名するときは簡単な漢字を使用することもあり、印鑑証明書を見て愕然とすることはよくあることです。
場合によってはお客様自身戸籍上どの漢字が使われているかご存知ない方もいらっしゃいます。
自分の戸籍謄本なんて見る機会ほとんどないですからね。

お客様の漢字には人一倍気を遣うのが司法書士の仕事の特徴でもあります。
誤字脱字を少なくするのはいわば職業病です。
ほら、リョウキジも誤字脱字少ないでしょ?

第二話はどんな内容でしょうか。
また解説しますね。

今日のリョウキ

ここ最近の傾向として、外国籍や外国在住日本人絡みの登記が増えています。
国によって手続きが変わってくるので公証人と事前の相談など。
会社設立のお客様から実印をいただく予定も入っています。
夕方からのヨルダン戦は見られるでしょうか。

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