たった10年でこれだけ変わった司法書士業界今昔物語 ~オンライン申請~

私は平成15年4月1日、司法書士業界に入りました。
もう10年以上この業界にいます。
(合格は平成18年。登録は平成20年。独立は平成22年です。)

というか新卒で前職の事務所に就職しているので司法書士業界しか知りません。
だいぶ偏った経験ですね。
しかし、その時期にしかできなかった経験をしたのもまた事実。
この10年間でどれくらい業界が変化したかを懐かしみながらつらつらと書いてみたいと思います。
シリーズ「たった10年でこれだけ変わった司法書士業界今昔物語」
今日は「オンライン申請」について。

オンライン申請が可能に

私の中で一番大きい変化が「オンライン申請」です。
オンライン申請が、もしまだ不可能だとしたら、ひとり事務所は困難ですね。
司法書士事務所の雇用に関して、オンライン申請は債務整理の栄枯盛衰とともに一番大きな影響を与えた要因かもしれません。

このオンライン申請が可能になるまでは当然書面申請だったわけです。
そして何より以前は「窓口申請」しかできませんでした。
今でこそ郵送による申請は認められていますが、郵送すら認められていなかったわけです。

つまり、わざわざ法務局(登記所)まで足を運ぶ必要がありました。
これが何より大変なわけです。
法務局が空いている時間内に誰かが行かなければいけないわけですからね。
所長本人が行っていては仕事になりません。

だから、法務局に書類を持っていくパートやバイトが必要になるわけです。
私も一日法務局巡りとかよくやっていました。
電車で試験勉強ができるので、かなり時間を有効活用させていただきました。
あと法務局周辺のグルメに詳しくなりました(笑)

現在は、「申請はオンライン、書類は郵送」が当たり前。
本当に便利になりました。

「じゃあ、遠方の登記はどうしてたの?」

そうですよね。疑問ですよね。
北海道の登記を申請しに行くのは交通費も時間もかかるので大変です。

そこで行われていたのが「復代理」。
「代理人の代理人」といえばわかりやすいでしょうか。
申請のみを遠方の法務局そばの司法書士に委任するわけです。
司法書士によっては結構な金額を取られ、まったく利益にならないこともありました(笑)

登記簿謄本も今でこそ、インターネットやどこの法務局でも取得可能ですが、当時は管轄の法務局でしか取得できませんでした。
「登記簿」というくらいですからバインダーに収められている紙なのです。
登記簿謄本がほしいときはどうするかというと、法務局のそばにある司法書士事務所にお願いをして取得を代行してもらうわけです。
法務局のそばに司法書士事務所が多いのはこの名残りでもあります。

オンライン申請は時代の流れ

オンライン申請が普及し、当たり前の方法となりましたが、その波についていけず高齢の先生が廃業していったのもまた事実。
つくづく時代の波に乗り遅れることの怖さを実感しました。

そんなわけで明日は沖縄県の法務局に登記を申請します。
沖縄県だからといって何も不都合はありません。

時代は変わりますね。

シリーズ「たった10年でこれだけ変わった司法書士業界今昔物語」
もっと多くの方に我々司法書士という仕事がどういう仕事なのか知ってほしいと思っています。

リョウキジ初のシリーズもの。
乞うご期待です。

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