自分でもできるけどやりたくないものにはなるべくお金を払いたくない。

自分にはできないこと。たくさんあります。
自分ではできないからこそお金を払ってやってもらうわけです。

そもそも自分にはできないこと

例えば病院。診療や手術などは自分ではできません。
だからこそ、それなりの費用がかかります。
医者の収入が高いことに疑問を抱くひとはいないでしょう。
病院で値切るひとも見かけませんよね。

高級なレストランもそうですね。
家庭ではできない料理や体験ができるからこそ、あれだけの金額を払って食事をするわけです。
食べ終わったあとに「もっと安くならない?」と聞くひとはなかなかいないと思います。

自分でもやろうと思えばできるけどやりたくないこと

例えばクリーニング代。なるべく安いところを探しませんか?
そして、事務仕事など自分ではやりたくない雑用をやってほしいと思う場合に雇うバイトやスタッフ。
なるべく安い給料でやってほしいと思いませんか?

自分でもできるけどやりたくないものにはなるべくお金を払いたくない。
コストをかけたくないのが普通です。

では、我々士業の仕事はどっち?

登記や許認可は本人申請が原則。
しかし、専門性が高いため我々司法書士や行政書士という国家試験者が存在するわけです。

それでは、士業の仕事はどっちでしょう。

これは依頼する側がどっちで考えているかによります。
値切るひとはおそらく「自分でもやろうと思えばできるけどやりたくないこと」と考えています。

「自分でもやろうと思って色々役所に聞いたり調べたりしたんだけどさ、難しそうだし司法書士さんにお願いすることにしたよ。それで今ホームページを検索して費用がいくらか聞いて回ってるんだよね。」
つまり、相見積もりです。なるべく安く済ませようと考えてるからですね。

我々サービス提供者側は実は前者の「そもそも自分にはできないこと」と考えていることが多いです。
しかし、依頼する側は後者の「自分でもやろうと思えばできるけどやりたくないこと」と考えていることが多い。

この両者のギャップが、我々に「相見積もり」や「値切り交渉」といったストレスを生み出すんじゃないかと思います。

それなら自分たちの仕事の難しさを教えてあげればいい

それなら「自分でもやろうと思えばできるけどやりたくないこと」を「そもそも自分にはできないこと」に変えてしまえばいいのです。
以前、こんな問い合わせがありました。

「不動産売買の登記をお願いしたいんだけど、不動産屋に付いている司法書士の費用が高くてさ、先生のところでもっと安くやってくれない?」

私はまずその金額がいくらか聞きました。その金額はいわゆる相場、妥当な金額でした。
見積書を提示する際に金額の根拠を示さないと「高い」と思われます。

私はなぜその金額になるのか、司法書士が不動産売買の仕事に携わるにあたり、どういう仕事をやっているのか説明しました。
そうしたら納得したようです。そして一言。

「見積もり出した先生も説明してくれたらいいのにね。」

本当にそう思います。
司法書士の仕事を私が説明したことにより「自分でもやろうと思えばできるけどやりたくないこと」が「そもそも自分にはできないこと」に変わったいい例です。

そもそも実際には何をやっているかわかりにくいのが士業の仕事。
わからないものにお金を払いたくないと思われるのは仕方がないことです。

それなら情報発信によって少しでも業務を「見える化」することで差別化することが可能になるんじゃないかと私は考えます。
価格競争から抜け出すステップとして「自分でもやろうと思えばできるけどやりたくないこと」を「そもそも自分にはできないこと」に変えるのが一番の近道じゃないでしょうか。

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