コンサルタントという職業の難しさをまざまざと実感したセミナーの話

4年前、私が独立してすぐの頃。とあるセミナーに参加したときの出来事です。
今でも忘れることができない、衝撃の出来事でした。

この出来事をきっかけに「コンサルタント」という職業に興味を持ち始めます。
今日はそんな話を。

講師は著名なコンサルタント。
内容はマーケティングのお話でした。

講演がおわり、最後に質疑応答。
そこでその衝撃の出来事が起こりました。

質問したのは、とある男性の士業さん。
質問内容は「◯◯の業務に特化しようと考えています。」
「ただ、特化することに少し不安を感じています。◯◯先生、何かアドバイスをいただけましたら幸いです。」
というもの。よくある普通の質問だと思います。

この質問に対する講師の回答に場の空気が一瞬で凍りつきます。

講師の回答。

「なるほど。でも君ね、その前に自分のこと鏡でちゃんと見たことある?」
「その見た目じゃ何に特化したってそもそも仕事取れないと思うよ。」

質問した方は何が起きたのかわからず半笑い。
続けて講師。

「いやね。冗談じゃなくて真面目に言ってるの。」
「独立したってことは本気でこの仕事で食べていきたいって考えてるからセミナーにも来てるんでしょ?」
「これはね、あなたのために言ってるの。まずはその見た目を何とかしなさい。」
「じゃないと食べていけないよ。」
※どんな見た目だったかはご想像におまかせします。。。

このやり取り。もう心臓がバクバクでした。
第三者である私がこれですから質問した当事者の心情たるやいかばかりか。
しかし、質問した方は、周りがヒヤヒヤしているのとは対照的に「うんうん」と聞いていました。

書いている今でもこのときの情景がハッキリ思い出せます。
空気感・緊張感、もう何というかとにかく「ピーン」って感じです。

このコンサルタントは相手が怒るかもしれないにもかかわらず、本質を突いた回答をしました。

もちろん、この行為に対して賛否両論の意見はあると思います。
「大勢の前で指摘しなくてもいいじゃないか」
「あとで一対一で伝えればいいこと」
という意見もあるでしょう。
外見の指摘はかなり勇気のいることだと思います。

しかし、このコンサルタントは「あなたのため」とズバっと指摘。
「そのひとのためだと思ったら嫌われる(殴られる)覚悟で指摘する」
これはわかっていてもなかなかできないとても難しいことです。

質問者はクライアントではないのでわざわざ言わなくてもよかったかもしれません。
それでもこのコンサルタントは「あなたのため」と指摘したのです。

私は、はじめにお話したとおり、この出来事をきっかけに「コンサルタント」という職業に興味を持ち始めました。
司法書士という職業で得ていく経験の中に、私にしかできないコンサルティングのノウハウがあるはずだと。

「いつか、コンサルタントになりたい。」

そして今、コンサルタントへの一歩目を踏み出しました。
司法書士もコンサルタントも中途半端にやるつもりはありません。
どちらも本業です。

「お前にも同じことを言える覚悟があるのか?」
この4年前の経験は、コンサルタントになりたいと思う私にいつもこう問うています。

コンサルタントとしての資質、そして覚悟。
この経験が「私のものさし」になっています。

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