司法書士報酬の源泉所得税はなぜ一万円を引くのか

この質問、よく税理士さんからいただきます。
「意味わかんない」「計算がめんどくさい」
言われた経験のある司法書士さんは多いのではないでしょうか。

それにしてもなぜ一万円を引くのか。
この理由は前職のボスから教わりました。
実際はどうかわかりませんが、とても納得できる理由です。

登記簿謄本のオンライン化の影響で現在は少なくなりましたが、
以前は「謄本取得依頼業務」が司法書士特有の業務としてありました。

法務局の近くに司法書士事務所がたくさんあるのはその名残でもあります。
この謄本取得依頼。
誰が依頼するかというと、銀行などの金融機関や不動産業者です。

金融機関や不動産業者は、司法書士にとってお仕事を紹介していただける大切な取引先です。
謄本取得依頼は多いところではほぼ毎日なんじゃないでしょうか。
前職時代もかなり頻繁に法務局に行かされました。

この頻繁に発生する謄本取得依頼の報酬ですが、一万円を下回ることがほとんどです。
つまり、税理士さんのように一万円を引かないで10%を源泉徴収した場合、その都度、源泉が発生して経理が煩雑になるのです。

金融機関という「大切な取引先」に手間をかけさせてしまうわけです。
それが理由で、一万円を引くことにしたんじゃないか、というわけです。

一万円を引くのは司法書士だけじゃありません。
「土地家屋調査士」と「海事代理士」もです。
やはり「謄本取得依頼」が関係しそうですね。

ちなみに行政書士さんは源泉徴収義務がありません。
車庫証明や内容証明など単価が低めの業務が以前はメイン業務だったからではないか…
というのが個人的な見解です。

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